大衆点評とは?中国人向けインバウンド対策に必須な理由・メリットを解説
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公開日:2024.12.26 更新日:2025.01.08
大衆点評は、中国人のインバウンド対策で欠かせないアプリです。
多くの中国人が、旅行先で訪れる店舗や外食先を選ぶときに大衆点評の情報を参考にするからです。
本記事では、大衆点評の基礎知識や中国人のインバウンド対策に欠かせない理由、導入するメリット、集客に成功した店舗の事例などを紹介します。
「大衆点評」とは?
大衆点評は、世界中にある店舗の情報とユーザーのクチコミを掲載・閲覧できるアプリです。
数ある中国のアプリの中でも、最大級の規模を誇っています。
掲載できるのは店舗情報やクチコミの他、集客のための割引チケットやクーポンなども掲載でき、大衆点評の中でのみ運用できる広告も配信可能です。
店舗の情報はオーナーが登録・編集できるため、主力商品や内装・外観の画像などを登録して中国人観光客に自店舗の魅力をアピールできます。
機能面では、地域検索でランキングを表示してそのまま予約を受けられたり、GPS機能を使ってマップ上で店舗への訪問をサポートしたりしてくれます。
大衆点評は「中国最大のグルメナビサイト」と認識されることが多いです。
しかし実際は、以下のようなジャンルの情報も掲載できます。
・ショッピング
・エンターテイメント
・ホテル
・サロン
・クリニック
登録店舗数は、飲食店関連の情報も含めて2024年時点で3,300万件以上です。
日本に旅行に来る多くの中国人も、訪日前に大衆点評の店舗情報やクチコミをチェックして予定を立てています。
そのため、集客する側の日本企業も、店舗集客に有効なプラットフォームとして利用しています。
![大衆点評とは](https://locaop.jp/media/wp-content/uploads/2024/12/about_tenpyo-1024x617.png)
大衆点評が中国人旅行者に絶大な影響力を持つ理由
大衆点評がここまで中国人旅行者に重宝される理由として、「中国人がクチコミを重視する人たちである」ことが挙げられます。
中国人が旅行先を検討するときや外食先を決めるときは、必ずと言っていいほど、SNSや他のメディアに投稿された評判やレビューを確認します。
そして実際に訪問し、旅行先や店舗で自身が体験した内容を投稿してシェアするのが一般的です。
彼らのクチコミを重視する性質は、日本人の3倍以上という調査結果もあります。
ただ、テレビや新聞といった既存のメディアよりも、ネットのクチコミを重視するのは日本と同様です。
このように、大衆点評は中国人のクチコミを重視するニーズを十分満たしてくれるからこそ、大きな影響力を持っているのです。
![影響力を持つ理由](https://locaop.jp/media/wp-content/uploads/2024/12/about_tenpyo2.png)
大衆点評を活用することで得られる4つのメリット
店舗運営者が大衆点評を利用すると得られる主なメリットは以下のとおりです。
・ユーザーレベル制度によってアクティブユーザーが多い
・サポート体制が充実
・広告を配信できる
・食べログと連携している
ユーザーレベル制度によってアクティブユーザーが多い
大衆点評にはユーザーレベル制度というランキング制度があり、8段階のレベルが設定されています。
レベルはユーザーの総投稿数や投稿についたいいね!数などに応じて上がり、レベルが上がっていけば限定のクーポンや特別優待などが受けられます。
大衆点評を使えば使うほどお得に旅行や外食ができるため、多くのユーザーの積極的な利用が見込めるでしょう。
サポート体制が充実
大衆点評はサポート体制が充実しているのも魅力です。
日本人と中国人のスタッフがチームを組み、より多くの中国人が大衆点評を利用するようにPRなどを行います。
中国語や大衆点評の運用に不慣れな店舗運営者には、翻訳や発信方法のサポートも丁寧に行ってくれます。
また、サポートだけでなく、運用代行のサービスが提供されているのも大きな特徴です。
店舗情報の更新や画像の定期的な変更、中国語の翻訳といった大衆点評の運用に関する作業をすべて任せられるため、自社は店舗運営に集中できます。
広告を配信できる
大衆点評は広告を使った集客にも対応しています。
広告配信料は利用プランの料金に含まれているため、別途費用はかかりません。
利用できる媒体には、検索結果の上位に広告を表示できるリスティング広告と、おすすめ投稿欄に配信できるインフィード広告があります。
もっともリーズナブルな料金プランであるライトプランでは、2024年12月時点で5000元分(日本円で約10万円)まで配信可能です。
運用結果は広告レポート報告で確認できます。
「食べログ」や「ebica(飲食向け予約一元管理ツール)」と連携している
大衆点評は、日本のグルメサイト「食べログ」と2019年から連携しています。
これにより、食べログに登録している店舗は、わざわざ大衆点評に情報を登録しなくても大衆点評経由で中国人旅行客のネット予約を受け付けられるようになりました。
また、飲食店向けの予約一元管理ツールの「ebica」とも連携しており、大衆点評からの即予約も受け付けることが可能になります。「ebica」導入の方は無料で大衆点評への掲載も可能です。
ロカオプ(MEO対策ツール)のグルメパックには「ebica」や「大衆点評の掲載」もプランに含まれておりますので、興味がありましたら御覧ください。
大衆点評を活用して集客を伸ばした成功事例
大衆点評を導入したことで、集客を伸ばした店舗は数多くあります。
この項目では、以下の2店の成功事例を紹介します。
・最牛(焼肉屋)
・雅(中華料理)
最牛(焼肉屋)
https://dianping-jcc.jp/case/detail23/
最牛のオーナーさんは旅行会社に勤めているとき、世界中の旅行者の中で中国人の数がもっとも多く、使う金額も高いと知っていました。
そのため、以前から中国人旅行者を集客する重要性を理解していたそうです。
そのための集客ツールとして、ユーザー数が6億を超えると言われる中国最大級の情報サイト・大衆点評に目を付けました。
実際の集客では、日本人向けには主に食べログを、中国人旅行者向けには主に大衆点評を利用して使い分け、それぞれの見込み客との接点を増やしました。
結果、大衆点評を利用するようになってから中国人のお客さんが増え、現在では売上の8〜10%ほどを占めるようになったそうです。
今も途切れることなく、中国人のお客さんが来店しています。
また、大衆点評のクチコミに記載される意見も参考になると喜んでいるようです。
雅(中華料理)
https://dianping-jcc.jp/case/detail22/
雅のオーナーさんは、大衆点評の導入サービスを提供する企業から連絡をもらい、詳細を聞いて導入を決めました。
導入の結果、中国人のお客さんが大幅に増え、そのほぼ全員が大衆点評を見て来ていると答えたそうです。
またこれまで、ランチタイムでは日本人サラリーマンが多く来店してくれてましたが、夜の集客はうまくいっていませんでした。
しかし、大衆点評を導入したことで、夜も中国人のお客さんで席が埋まるようになりました。
これらのことから、雅のオーナーさんは集客や売上の面で大衆点評に非常に満足しているそうです。
機能面についても、大衆点評はマップでお客さんの道案内をしてくれるので、道に迷って来店を諦めるお客さんが減ったそうです。
これから事前購入も始める予定とのことで、今後ますますの集客・売上アップが期待されます。
まとめ
大衆点評は、多くの国の店舗情報やクチコミなどが登録されている中国最大規模の情報アプリです。
中国人観光客をより多く自店舗に呼び込みたいと考える企業にとって、欠かせない集客ツールと言えます。
日本を訪れる中国人観光客は増加傾向にあるため、さらに売上を伸ばしたい企業は積極的に導入を検討すべきでしょう。
最後に弊社、株式会社ロカオプはGoogleマップの多言語化、運用代行、クチコミの促進、予約一元管理などを請け負っております。
また大衆点評を活用したインバウンド対策やebica(予約一元管理ツール)にも対応しておりますので、中国人観光客を集客したい店舗様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。