インバウンド集客で必須の施策!外国語メニュー作成完全ガイド
公開日:2024.08.27 更新日:2024.09.30
訪日外国人観光客が急増しており、飲食店や宿泊施設にとって外国語メニューの展開が急務になっています。読みやすく作られた外国語メニューは、訪日観光客集客をするにあたって重要な武器となります。
この記事では、外国語メニューをつくるにあたってのポイントから、顧客満足率、MEO対策を高める外国語メニュー展開ついてご紹介します。
外国語メニューがインバウンド集客に与える影響
訪日外国人観光客の増加傾向
日本政府観光局(JNTO)のデータによると、2023年の訪日外国人旅行者数は約2,500万人を突破し、コロナ禍前の2019年の来日数の約8割まで増加しました。さらに、2030年までに年間6,000万人の訪日外国人旅行者数を目標として掲げていて、今後も訪日観光客対策がますます重要になっています。
特に、日本食への関心が高まっている現在、外国人観光客向けのサービス改善は避けては通れない道です。
外国語メニューがもたらす集客効果
外国語メニューの導入は、以下のようなメリットをもたらします。
入店率の向上
外国語メニューが店頭にあると、言葉の壁を感じる外国人観光客も安心して入店しやすくなります。
言語の違う土地で読めるメニューが置いてあるということは、外国人観光客にとって安心して入店できる材料になります。
顧客満足度の上昇
料理の内容や食べ方がわかりやすく解説することで、外国人客の満足度が大幅にあがります。これは口コミやSNSでの「いいね」につながり、お店の評価あがり来店数アップにつながります。
サイテーション(Web上での言及)も増え、MEO対策としても有効です。
滞在時間と客単価の増加
メニューがわかりやすくなることで注文品目数が増加、結果として客単価の上昇が見込めます。
何かよくわからない料理を頼むのはハードルが高いでしょう。
リピーター獲得
お店が気に入った外国人観光客は、次回の来日時にも同じ店を訪れる可能性が高くなります。また帰国後、友人や家族にもおすすめしてくれるはずです。
MEO対策としての効果
外国語メニューをWeb上やGoogleビジネスプロフィールでも公開することで、「英語表記のメニュー名」などのキーワードでの検索順位が上がりWeb検索をしている外国人観光客の目にとまりやすくなります。
外国語メニュー作成時の必須項目
外国語メニューを作成するには、単に日本語を翻訳するだけでは不十分です。外国人観光客のニーズを理解し、以下のポイントを取り入れる事が重要です。
写真と番号の重要性
高品質な料理写真
「百聞は一見に如かず」という言葉通り、おいしそうな料理写真はメニューの命です。プロに撮影を依頼するか、スマートフォンで撮影する場合は料理の撮影テクニックを使うなど、料理の味が想像できるほどにおいしそうな写真を掲載することがとても重要です。
番号付けの活用
各料理に番号を振ることで、簡単な注文ができるようになります。
例えば「Number 5, please」と言うだけで注文できるため、外国人観光客とスタッフの双方にとって理解しやすくトラブルの防止にもつながります。
料理の説明と食べ方の案内
簡潔で魅力的な説明文
料理名の直訳ではなく、主な食材や調理法、味の特徴を簡単に説明します。例えば、「天丼」を「Tempura Rice Bowl」とするだけでなく、「Crispy battered and deep-fried seafood and vegetables served over a bowl of steamed rice with a savory soy-based sauce」のように詳しく説明することで、料理のイメージがつかみやすくなります。
食べ方の方法
日本特有の料理(例:しゃぶしゃぶ、寿司、天ぷら、すき焼き、とんかつなど)については、簡単な食べ方の説明を記載すると良いでしょう。イラストや写真を交えると、より分かりやすくなります。
アレルギー情報と宗教への配慮
アレルギー表示
主要なアレルゲン(小麦、乳製品、卵、エビ、カニ、そば、ナッツ類など)を記載することは、安心感を与える材料として非常に重要です。ピクトグラムを使用すると、一目で分かりやすくなります。
宗教的な配慮
豚肉、牛肉、アルコールなど、宗教上の理由で避けられる食材を明確に表示します。ベジタリアンやヴィーガン向けのオプションも用意すると、より多くの国外のお客様に対応できます。
調整可能な項目の表示
「辛さ調整可能」「食材の変更可」などの情報があれば、お客様の好みに柔軟に対応できることをアピールできます。
価格表記や日本特有のシステムを表示
価格表示
価格はアラビア数字(1、2、3…)で表示し、税込みか税抜きかを正確に記載します。例:「1,000 yen (tax included)」または「1,000 yen (tax excluded)」
日本特有のシステムの説明
「お通し」「サービス料」「時価」など、外国人になじみのない言葉なので簡単な説明を加えます。
例:
①「お通し」- Otoshi (Appetizer):
A small dish served at the beginning of your meal (500 yen)
②「サービス料」- Service charge:
10% will be added to your bill
③「時価」- Market price:
Price varies depending on market conditions. Please ask our staff.
料理名の翻訳をする際の注意点
料理名の翻訳は、外国語メニュー作成の中でも特に注意が必要です。直訳や翻訳サイトの結果をそのまま使用すると誤解を招いたり、意味が全く通じなくなったりする危険性があります。
特に注意すべき点を紹介します。
文化の違いを考慮
日本独特の料理名(例:親子丼、おでん)は、直訳しても意味が通じないことがあります。このような場合は、料理の内容や特徴を文章として翻訳する方がわかりやすくなります。
勘違いを招く直訳
「出汁巻き玉子」を「Dashi-rolled egg」と直訳すると、卵を実際に巻いているような料理だと思われるかもしれません。代わりに「Japanese omelette infused with dashi stock」のように説明的な翻訳を用いたほうがわかりやすくなります。
一般的な英語表現を使用
「とんかつ」は既に「Tonkatsu」として知られていますが、初めて聞く人のために「Breaded pork cutlet」といった説明を付け加えるとより親切な説明文になるでしょう。
専門家やネイティブスピーカーに依頼
可能であれば、料理や言語の専門家、またはその言語のネイティブスピーカーに正しい翻訳かどうかをチェックしてもらうことをおすすめします。
わかりやすい料理名の翻訳は、注文時の混乱を防ぐだけでなく、お店の信頼感と配慮の深さをアピールすることにもつながります。時間をかけて丁寧に翻訳することで、より魅力的でわかりやすいな外国語メニューを作成することができるでしょう。
まとめ
外国語メニューの作成は、インバウンド集客において必須の取り組みです。本記事で紹介したポイントを押さえることで、どの国の人でもわかる外国語メニューを作成できます。しかし、これはインバウンド対策の一部に過ぎません。
特にGoogleマップは訪日外国人観光客が旅行中、頻繁に利用する情報収集アイテムであり、適切な対策をすることで大きな集客効果が期待できます。MEO(Maps Engine Optimization)対策を含む総合的なアプローチが、インバウンド集客成功の鍵となります。
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