MEO対策とSEO対策、どちらを優先すべき?
公開日:2024.08.26 更新日:2024.08.27
Googleマップの利用率向上とともに、MEO対策の重要性が広く知られるようになってきました。しかし、まだMEO対策の具体的な内容について詳しく知らないという方や、SEO対策との違いが分からないという方も多いのではないでしょうか。
MEOもSEOも、どちらもWeb対策であるため、違いが分かりにくいかも知れません。それぞれの意味や違いを知っておくことは、自社にとってどちらが売り上げにつながるのかを判断するためにも、重要な知識のひとつであるといえます。
今回は、MEO対策とSEO対策の意味や違いを分かりやすく解説いたします。
MEO対策とは?
MEO対策とは、マップ上で自社のビジネスプロフィールを上位表示させるためのマーケティング施策のことです。「マップエンジン最適化」や「ローカルSEO」とも呼ばれ、集客には欠かせない手法となっています。
スマートフォンの普及率が9割以上といわれる現在、マップは経路案内の役割だけでなく、店舗や施設を探す手段としても利用されています。
ユーザーがマップ上で自社名を検索したとき、必ず表示されることはもちろんですが、サービス名で検索した際にも上位表示させることで、認知度および集客の向上に大きな影響を与えることができます。
SEO対策とは?
SEO対策とは「検索エンジン最適化」の略で、Googleをはじめとする検索エンジンで自社サイトを上位表示させるためのマーケティング施策のことです。
Googleのアルゴリズム(掲載順位を決めるロジック)に合わせて対策する必要がありますが、対策キーワードからユーザーの意図を読み取り、有益な情報を漏れなくコンテンツに盛り込んだり、使いやすく分かりやすいサイトにすることが重要とされています。
対策キーワードや競合の状況によって、難易度は大きく変動します。
MEOとSEOの違い
上述したように、MEOはマップ、SEOは検索エンジンでの対策という大きな違いがありますが、その他にどのような違いがあるのでしょうか。主な相違点を詳しく見ていきましょう。
表示位置
MEO: Googleマップなどの地図サービス上に表示されます。
SEO: GoogleやYahooなどの検索エンジンの検索結果ページに表示されます。
目的
MEO: 地元のユーザーに認知させ、実店舗への来店を促すことが目的です。
SEO: Webサイトへの流入を増やし、認知度向上やオンライン上での売上をアップさせることが目的です。
対象
MEO: 店舗や施設などのローカルビジネスが対象で、特定エリアでの検索結果に影響を与えます。
SEO: Webサイト全般が対象で、グローバルな検索結果に影響を与えます。
競合
MEO: 特定のエリアで同じ業種の他店舗と競合します。
SEO: 同じキーワードやトピックに対して世界中のWebサイトが競争します。
ランキング要因
MEO: 地理的位置、ビジネスのカテゴリ、営業時間、クチコミの数などが影響します。
SEO: コンテンツの品質、被リンクの数と質、モバイルフレンドリー性などが影響します。
費用
MEO: 比較的低コストで始められることが多いですが、専門的なサービスを利用する場合や広告(Googleマップ広告)を利用する場合は追加費用が発生することがあります。
SEO: コンテンツ作成、技術的な最適化、外部リンクの構築などに時間と費用がかかることが多く、専門のSEO業者を利用する場合はさらに費用がかかります。
期間
MEO: 比較的早期に効果を実感できることが多いです。特に、Googleマイビジネスの設定やクチコミの管理が迅速に行われると、短期間で成果が出ることがあります。
SEO: 長期的な取り組みが必要で、効果が現れるまでに数ヶ月から1年以上かかることがあります。定期的なメンテナンスと継続的な最適化が重要です。
このような特徴を踏まえて、どのようなケースがそれぞれの対策に向いているのか、ご紹介していきます。
MEOが向いているケース
ローカルビジネスの場合
MEOは、地域密着型のビジネスに非常に効果的です。例えば、レストラン、美容室、小売店など、特定の地域の顧客をターゲットにしているビジネスは、Googleマップやその他の地図サービスで上位表示されることで、地元の顧客からの訪問を増やすことができます。
特定の場所へのアクセスが重要な場合
歯科医院、フィットネスジム、修理サービスなど、物理的な訪問が必要なビジネスにとって、MEOは重要です。地図検索での上位表示により、近隣のユーザーが容易にビジネスを見つけ、訪問を促すことができます。
地域ごとに異なるサービスを提供している場合
各地域ごとに異なるサービスやキャンペーンを提供している企業は、MEOを活用して各地域での検索結果を最適化できます。地域ごとの顧客ニーズに応じた情報を提供することで、ローカル検索での競争力を高めることができます。
観光業や旅行業の場合
ホテル、観光スポット、旅行代理店などの観光業や旅行業では、旅行者が現地情報を検索する際に見つけやすくなるため、MEOが有効です。地図検索での上位表示により、旅行者の目に留まりやすくなり、集客に繋がります。
ローカルSEOが競合優位性を持つ場合
同業他社がMEOを活用していない場合、積極的にMEOに取り組むことで、地域検索での優位性を確保することができます。地域密着型のビジネスにとって、MEOは競合他社に差をつけるための強力なツールとなります。
SEOが向いているケース
全国または国際的な顧客をターゲットにしている場合
SEOは、地理的な制約を受けずに商品やサービスを販売する企業に最適です。例えば、全国配送を行うオンライン小売店や、グローバルにサービスを提供するソフトウェア企業は、SEOを利用して広範囲な顧客にリーチし、検索エンジン経由での流入を増やすことができます。
オンラインビジネスの場合
Eコマースサイトやデジタルサービスを提供する企業にとって、SEOはWebサイトの流入数を増加させ、コンバージョン率を高める重要な手段です。オンラインビジネスは、検索エンジンでの視認性を向上させることで、多くの潜在顧客を引き寄せることができます。
情報提供サイトやブログの場合
コンテンツが豊富なWebサイトやブログは、SEOを活用することで特定のテーマに関する検索結果で上位表示され、ターゲットオーディエンスからの訪問を増やすことができます。質の高いコンテンツとSEOの組み合わせは、持続的な流入数の増加をもたらします。
長期的なマーケティング戦略
SEOは即効性が低いものの、長期的に見て安定した流入数の増加を期待できるため、長期的な視点でのマーケティング戦略に向いています。時間をかけてSEOを強化することで、オンライン上での認知度や影響力を確立することが可能です。
MEOとSEO、どちらを対策すべきかの判断基準
MEOとSEOは、それぞれのビジネスの特性や目的に応じて使い分けたり、両者を組み合わせたりすることで、より幅広いマーケティング効果を得ることが可能です。
SEOとMEOのどちらを対策するかは、以下の判断基準をご参考ください。
ターゲット市場の範囲
【MEO】地域限定(ローカル)
地域内の顧客にリーチするために、地図検索での上位表示を目指します。
【SEO】広域(全国または国際的)
広い範囲で顧客を獲得するために、検索エンジンでの上位表示を目指します。
ビジネスの性質
【MEO】物理的な訪問が必要なローカルビジネス
地域の顧客を引き寄せ、来店を促進します。
【SEO】オンラインビジネスや情報提供サイト
オンラインでの存在感を強化し、広範囲のターゲットにアプローチします。
競合状況
【MEO】地域での競合が少ない場合
地域内での検索結果の上位表示により、迅速に競争優位を確立できます。
【SEO】競合が多い業界
競争の激しい市場での検索結果の上位表示が競争力を高めるため、まずはSEOを強化します。
Webサイトの有無
【MEO】Webサイトがない場合
Webサイトがまだない場合、まずはMEOを強化することで、地元の顧客に直接リーチしやすくなります。
【SEO】Webサイトがある場合
既にWebサイトが存在する場合、そのサイトを最適化して検索エンジンでの上位表示を目指すことが有効です。
マーケティング目標
【MEO】短期的な来店客の増加
地域内の顧客に対する認知度を高め、すぐに来店客を増やすことができます。
【SEO】長期的な流入数の増加
時間をかけてSEOを強化し、持続的な流入数の増加を目指します。
自社のビジネスがオンライン中心かローカル中心かを評価する手段として、自社の対策キーワードを検索エンジンで検索してみる方法があります。検索結果の上位にマップが表示される場合は、ローカル中心のサービスといえます。Webサイトがなくローカル中心のビジネスである場合は、MEO対策に注力するとよいでしょう。
まとめ
MEOとSEO、どちらから対策するかを迷われている方は、これらの基準を総合的に判断し、自社に最適な対策を選びましょう。多くの場合、SEOとMEOを並行して行うことも効果的ですが、リソースや時間の制約を考慮して優先順位をつけることが重要です。
特にMEO対策は、自社で今すぐ着手することができますので、機会損失を防ぐためにも迅速に取り入れることをお勧めします。
リソース不足やMEO対策の方法が分からないという場合は、プロに任せるという選択肢もあります。
MEO対策をご検討の際には、ぜひロカオプにご相談ください。
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