【初心者向け】MEOって何?簡単にできるMEO対策教えます

2021.08.05
※Googleマイビジネスは2021年11月「Googleビジネス プロフィール」に名称が変わりました。
SEOは聞いたことあるけど、MEOって何?どうやって始めればいいの?など、MEOとは?と疑問を持っている方がいるのではないでしょうか?
私もつい最近、MEOを知ったばかりです。MEOの詳細や対策が紹介されている記事はありますが、難しい言葉が使われていたりしているので理解するのに時間がかかりました。
そこで今回は、「MEOという言葉、聞いたことあるけどよくわかってない…」という方にもわかりやすいよう、MEOとは?について説明していこうと思います。
MEOとは何か?
MEOとは、「Map Engine Optimization」 の略称であり、「マップ(地図検索)エンジン最適化」といった意味になります。一方、MEO対策とは地図検索が最適化されることへの対策や施策のことを指します。
具体的には、地図上に実在する各事業所のGoogleマイビジネス情報をローカル検索結果で表示させるために最適化することです。
Googleマイビジネスについてご存知ない方は、別記事の『Googleマイビジネスとは。概要から登録方法まで【初心者でも安心】』をチェックしてみてください。
ローカル検索結果とは、パソコンやスマートフォンで検索した際の位置情報と、特定の地域に関連するキーワードを基に検索結果が表示されることを指します。例えば、「京都 和食屋」といったキーワードで検索すると、京都の和食屋が表示されることです。また京都にいる人が「和食屋」とエリアを入れずに検索しても周辺の店舗情報が表示されます。これはGoogleが利便性を考え、検索場所の近隣の店舗を表示するために起こります。
そのため同じ検索キーワードでも、検索する地域によって表示される結果が異なってくるのがローカル検索です。
「ランチ」で検索すると位置情報を利用して周辺地域の店舗情報を表示させるのがローカル検索
このようにMEOは地域に密着していることから、「ローカルSEO」とも呼ばれています。MEOという呼び名は日本独自のもので、海外ではローカルSEOと言われるのが主流です。
またローカル検索結果では店舗情報が3つ表示されます。MEO対策とは、この3つの枠に自社の店舗情報が掲載されるように施策することを指します。
「新宿 和食」で検索した際に3店舗表示される例
近年ではスマートフォンなどの普及により、どこからでも検索できるようになったことで、ローカル検索の利用率が増えています。さらに、「近くの」「週辺」といった現在地点を基準とした近くの店舗や施設を探すユーザーが増えているため、MEOの有用性はますます増大していくと考えられます。
MEOとSEOの違い
MEOについて説明しましたが、みなさんSEOについては知っているという方も多いのではないでしょうか。
MEOのメリットや対策方法をご紹介する前に、少しだけMEOとSEOってどう違うのか、なぜMEOが重視されてきているのか簡単に説明します。
1.SEOとの違いって?
MEOは「マップエンジン最適化」ですが、SEOは「検索エンジン最適化」の略です。
・MEOは地域名を含む検索、または位置情報を含む検索結果により、店舗情報が表示されるよう最適化すること
・SEOは地域関係なくWEBサイトをGoogleに認識してもらうよう最適化すること
上記のようにMEOとSEOは「地図(Map)」か「検索(Serch)」かといった部分で違いがあります。
またMEO対策の目的としては、ユーザーがキーワードで検索した際に正しい店舗情報が表示され、競合を含めた店舗の中から選んでもらい、ネット予約、電話予約などに繋げ、実店舗に来店してもらうことを目的にしています。
それに対してSEO対策はクリック数、閲覧数などを増やすことを目的としています。
2.MEOのSEOより優れている点
SEOよりも上位に表示される
ローカル検索の結果はSEOよりも上位に表示されるので、MEO対策をすることで閲覧される回数が多くなることが想定されます。さらにGoogleなどの検索エンジンを利用した場合、ページの一番上に表示されるのがリスティング広告またはマップで表示される店舗情報となっているため検索をしたユーザーは必ずと言っていいほど閲覧している可能性が高くなります。
SEOより優位性のある顧客に見てもらえる
SEOは店舗名やエリアなど直接的または関連する検索キーワードを入力することで表示されますが、地理的に来店の難しいユーザーにも表示されます。
例えば、北海道にいるひとがイタリアンレストランを検索したときに東京のイタリアンレストランの情報が表示されても行くことは難しいですし、来てもらえる可能性も低いと言えます。
一方のMEOでは検索時の位置情報が検索結果に反映されるため、ユーザーの現在地から近い店舗、またはその周辺の施設が表示されるので、来店してもらえる可能性も高いユーザーにアプローチできます。
競合が多くない
SEO対策を実施する場合、この世に存在する全てのメディア記事が競合になり、その中で上位表示させるのには大変難しい作業になります。それに比べて地図で表示されることはその地域ごとの店舗が競合となります。そのため競合となる店舗は少なく、しっかり対策をとることで上位に表示できる可能性は高くなります。
SEOよりも気軽にはじめられる
SEOは対策する範囲が広く、内部対策や記事コンテンツを用意したりする工程があるため、外部のSEO運用企業に依頼した際、月に数十万円必要する場合もあります。しかし地図に表示されるよう対策するMEOであれば範囲が限られているため、競合は地域周辺の店舗になるので自社スタッフで運用すれば無料で対策できますし、運用代行企業に依頼しても月に数万円程度ですむ場合が多いです。
MEOのメリット、デメリット
ここまでで地図へ表示させるための対策、MEOはどんなものか多少ご理解いただけたかと思います。そこで次にMEOの理解がより深まるようメリット、デメリットについてまとめてみました。
MEO対策することによるメリット
検索した際に上位に表示される
Googleなど検索エンジンでの検索結果は、先にも説明しましたがページの上からリスティング広告、MEO、SEOの順番で構成されています。その中で地図上で表示される検索結果は一番上、または2番目にくるリスティング広告の次に表示されます。そのためSEOすることよりも表示される確率が上がります。またリスティング広告は「広告」という表記がされているため、ユーザーによっては敬遠する人もいます。それとは違い、地図上で表示される検索結果は広告ではないため、ユーザーに情報が届きやすいとされています。
来店意志の強いユーザーにアプローチできる
「新宿 居酒屋」といったように「地名+業種」のキーワードで検索するユーザーの多くは今度訪れる際に行く店舗を探している人であったり、今その周辺付近にいて、すぐに入れそうな店舗を探している人も「居酒屋」といったキーワードで検索結果が表示されるので、比較的来店意志の強いユーザーに見てもらうことができます。
そこから新規顧客に来店してもらえる機会が増えるのもMEO対策の強みです。
顧客のアクションを得やすい
ローカル検索をすると、簡単に写真、営業時間、口コミなどの店舗にまつわる情報が表示されます。店舗に興味を持ったユーザーの次のアクションとして、WEBサイトへの来訪、予約サイトからの来店予約、電話をかける、経路を調べる、などの来店へつながる導線が充実しているので、顧客が店舗へアクションしやすくなっています。
ポータルサイトなどに頼らない集客も可能
集客方法として、ポータルサイトなどの媒体に店舗情報を掲載してもらっている企業や店舗も多いと思います。もちろんそのような運営会社にお願いして、顧客を獲得することも集客方法の一つです。しかし、導入する際には毎月の費用が必要となります。さらに万が一、その媒体がなくなってしまうと、今まで築き上げてきたお客様の声や店舗情報もWEB上に表示されなくなってしまいます。
MEOなら、Googleマイビジネスを使って低予算・低リスクで、店舗情報を顧客に向けて届けることができます。
MEOデメリット
風評被害になるケースも
MEO対策に取り組むとなると、Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)の活用が必要不可欠となります。さらに、Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)の口コミ情報が店舗の見え方に直接関わってきます。いい口コミは数多くあると店舗のよい印象に繋がりますが、悪い口コミを頂いた際にはよい口コミ以上に消費者の購買行動によくない影響を与えるとされています。
しかし、口コミにも対策があります。その詳細について以下のページにまとめていますので、確認してみてください。
【Googleマイビジネスの口コミの削除方法と口コミ対策】
向かないビジネスもある
飲食店、美容室など実店舗のある企業はMEO対策をするとよいとされていますが、対策をしても効果のない業種も存在します。
通販サイトを運営している企業や、ビジネスのフィールドがWEB内で完結する業種など、顧客が実店舗に訪れる機会がないようなビジネスを行っている企業には向いていません。
簡単にできるMEO対策
次に、具体的なMEO対策について説明していきます。
1.主なMEO対策の仕方
MEO対策について簡単に説明すると、Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)の情報を充実させることです。
Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)とはGoogleの提供するサービスの一つで、Googleマップ上に掲載される店舗情報を表示できる仕組みです。近年、Googleマップは多くのユーザーのお店選びに活用されるようになってきています。そのため、Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)の運用は店舗をアピールする手段として重要となってきます。お金をかけない範囲でできるMEO対策として、以下の6つの手順を紹介します。
1.Googleアカウントの取得
2.Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)の登録と認証(無料でできます)
3.Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)のカテゴリや基本情報を設定し、情報を最適化
4.写真や説明文などの情報を充実
5.口コミや評価レビューの充実
6.公式サイトやSNS等を利用した最新情報の訴求
Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)の登録方法、詳しい概要については以下の記事にわかりやすくまとめてありますのでご覧ください。
Googleマイビジネスとは。概要から登録方法まで【初心者でも安心】
そして、自社店舗の情報をローカル検索で上位に表示されるように施策することがMEO対策です。対策の一つとして、Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)に店舗の住所、電話番号、営業時間や料金など、情報を充実させることが必要となります。さらに、店舗の特徴や魅力を伝えられる写真、動画などを投稿することは、ユーザーにとってわかりやすい情報となり、Googleに認識されやすくなると言われています。
さらに、WEBサイトの情報や店舗名、所在地などの情報を統一することもMEO対策として重要な作業になってきます。このようにMEO対策といっても様々なポイントがあり、売上などの成果につなげるにはGoogleから発信される正しい情報を理解し、運用していくノウハウが重要となります。
MEO対策の詳しい方法について以下の記事でわかりやすく説明していますので、ご覧になってください。
参考:MEO対策は自分でできます! 具体的なやり方を簡単解説
2.MEOの評価基準
Googleは有益で関連性の高い情報をユーザーに提供することを目的にしています。そのためGoogleは有益で関連性が高い情報から上位表示していると言えます。
有益で関連性の高い情報とは
Googleでは「距離」、「関連性」、「知名度」の大きく3つの指標から、有益で関連性の高い情報であるのかを判断しています。
この3つの中で「距離」は検索ユーザーの位置情報と、店舗までの距離がどれだけ近いかによって変わるので対策できません。
「関連性」に関して言えば、検索ワードに対してどれだけ関連性が高いかの指標になるので、Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)の情報、内容を充実させることによって対策を行うことができます。
「知名度」はその店舗の情報がどれだけWEB上で取り上げられているかが指標になります。外部のサイトに掲載・紹介されたり、SNS等の情報発信などに力を入れることで対策を行うことができます。露出により関連するキーワードが多く掲載されることで、Googleが人気のある店だと認識し、知名度が上がると判断される可能性が高くなります。
まとめ
MEOはSEOよりも簡単に始めることができ、外部に依頼したとしてもそこまで費用もかかりません。また、それぞれ地域独自の競合との表示比較になるので対策しやすく、上位に表示される3つに入った時にはかなりの来店効果が期待できます。Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)は無料で登録できるので、まだ始めていない方はぜひ登録してみてください。